5,000円以上購入で送料無料!

お茶をミルで仕上げるとは 茶葉の特性に合わせて細かく裁断し仕上げたお茶についてご紹介いたします。

抹茶と揉み茶(玉露・煎茶・ほうじ茶など)は、それぞれ製茶方法が異なることにより、その風味と楽しみ方が違います。

抹茶は茶葉を石臼にて挽いて仕上げたもので、揉み茶はその名の通り、揉みと乾燥を繰り返した製法で仕上げ、抽出して味わうお茶です。茶種はもとより製茶の違いを知れば、お茶の楽しみ方が更に広がるのではないでしょうか。

祇園辻利の新ブランド「ぶぶる」では、揉み茶にフォーカスして、新たなお茶の楽しみ方を提案しています。中には、「茶葉専用ミル機」で茶葉の特性に合わせて細かく裁断し仕上げたお茶を使ったメニューも。これらについて詳しくご紹介いたします。

日本独自製法である「揉み茶(もみちゃ)」

抹茶は中国発祥で、日本に伝わり長い時を経て現在の形になったと言われています。一方、煎茶は1738年に永谷宗円によって日本独自の手揉み製法「宇治茶製法」が確立され、現在では宇治市の無形文化財として保存されています。

抹茶は揉まずに石臼で挽いて仕上げる

抹茶は、摘採する20日ほど前から覆いをして日光を避けて育てる「覆下園」にて育ちます。摘採後は、蒸しの工程を経て熱風で乾燥させ、茎や葉脈と葉肉の部分に、選別されます。これを「碾茶(てんちゃ)」と呼び、これを石臼にかけて抹茶が完成します。抹茶について、詳しくはこちらをご覧ください。

日本発祥の「お茶を揉む」製茶方法

一方で、日本独自のお茶の製法が「手揉み製法」です。日本茶として主流の煎茶はこの製法によって製茶されています。この手揉み製法は宇治茶製法とも呼ばれ、1738年に永谷宗円が発案し、現在では宇治市の無形文化財として保存されています。

この製法方法は、摘採した茶葉を蒸した後、幾重にも揉みと乾燥の工程を経ます。生葉3㎏で作っていたものが、後に約600gになるほど、乾燥を施し、火入れをして香りを立たせます。

お茶をミルで仕上げる

抹茶は茶葉を粉末状にしたお茶で、煎茶などの揉み茶とは異なり、茶葉そのものを体内に摂取します。一方、揉み茶はお湯で抽出したものを飲むため、抹茶と風味が異なります。

専用ミルで仕上げるとどうなるのか

揉み茶を抽出するのみならず、茶葉の特性に合うようミルで裁断し仕上げることで、抽出量や抽出温度の違いを活かすほか、パンに練り込んだり、ふりかけなどの素材やお菓子のフレーバー素材として活用するなど、茶葉の可能性が拡がります。

祇園辻利の新ブランド「ぶぶる」

2023年10月、京都駅2階新幹線中央口前の商業エリア、アスティ京都内に祇園辻利による新たなブランド「ぶぶる」が開店しました。世界でも類をみない、お茶の多様な味わいと香りの最前線を提供するため、あえて「抹茶(碾茶)」ではなく、「揉み茶」の新しいカタチに挑戦しています。

新しい「ぶぶり方」を提案

「ぶぶる」では、揉み茶に焦点を当て、日本において創造された揉み茶の伝統を守りながら、新たな時代に合わせながらアップデートし、新しいお茶フードやドリンク、お土産を提供しています。京言葉でお茶を意味する「ぶぶ」を採用し、体験、すなわち「ぶぶ“る”(動詞)」とすることで、飲む・食べるに加え、“自分らしい暮らしに合った、お茶の愉しみ方”というスタイルを切り拓き、いつもそばにある「お茶」から人々の心と体を整えることを目指しています。

「ぶぶる」公式ホームページ

揉み茶をミルで仕上げる

ぶぶるでは、揉み茶をさらにミル(挽く)して茶葉の特性に合わせ細かく裁断することで、抽出量や抽出濃度の違いを活かしたドリンクを開発したり、パンに練り込んだサンドや、ふりかけ素材、お菓子のフレーバーとして活用するなど、お茶が本来持つ力を最大限にご提供できるよう、新たなお茶の愉しみ方を追求しています。

製法によって異なる「抹茶」と「揉み茶」、さらにその「揉み茶」を専用ミルで裁断することで、お茶の楽しみと味わいの可能性を拡げる祇園辻利の新ブランド「ぶぶる」。京都に訪れた際は、ぜひお立ち寄りください。

 

祇園辻利オンラインショップ

京都・祇園に本店を構える祇園辻利は、創業1860年の宇治茶専門店。

京都・祇園の地から、最高の宇治茶をお届けします。

茶葉には色々な味わいがあり、抹茶には色々な愉しみ方があります。
京都・祇園の風情とともに、本当に美味しい宇治茶を味わっていただくことが私たちの喜びです。
ぜひ一度オンラインショップや京都・東京・大阪にございます店舗にお越しください。

 

 

一覧へ戻る
ページの先頭に戻る